お子さんにもっと練習してほしい。と思うのは親御さん共通の悩みだと思います。
どうしたら自らピアノに向かってくれるでしょうか?
お友達と一緒に入ったから、負けないように!と促すこともできます。
切磋琢磨はいいことですね。意欲に繋がれば子供は伸びていきます。
しかし、そうでないパターンもあります。
本人がおっとりしてて、自分の世界で音楽を楽しんでいるので、
必要以上に「練習しなさい!!」と言われ続けると、
ピアノを弾くことが楽しくなくなってしまうんですね。
音楽を楽しむことよりも、もっと自分の子供を弾けるようにしたい!という
親御さんの心が先走ってしまい、子供の気持ちがついていかない、
なんてこともあります。
よくわかります。
お母さんの気持ちも、お子さんの気持ちも。
みんな一人一人、個性があるので、全ての子が同じやり方ではありません。
私は基本的には、人と比べることはナンセンスだと思っています。
音楽は自分の世界の表現です。自分が楽しく感じなければ、
無理してやる必要などないのです。
本人が楽しくなくなってしまったら、何の意味もないのです。
確かに、技術的なことで、「あの子はよく弾ける。」と思うことはあるでしょう。
しかし、この世で同じ演奏は一つも存在しないのです。だから、比べることは無意味です。
今の自分を精一杯表現できることが大事です。
そして、何より楽しんでやること。
私は音大に10年いましたが、努力をしてきた、何て言うのはおこがましいです。
もう、本当に好きなことしかやらなかった!!それが全て!!!
楽しくなきゃやる意味ない!!!と思ってやってきました。
だって、音が楽しいと書いて「音楽」ですからね。
『音が「苦」』にしてしまったら、「音楽」ではなくなってしまいます。
大切なのは自分が音楽を愛して、その世界を表現できればいいのです。
どんな小さなお子さんでも、表現できるんです。
子供は音楽が大好きですから!!
どうか、その子の「心」を見てあげてください。
少し待ってあげるといいですね。
そうすると、お子さんも安心してピアノに向かいます。
音楽は、誰もが喜ぶ愛の世界ですから。