ピアノを習うということ

ピアノを教えていて思うのは、子供達がピアノを弾けるようになっていくことは、

 

同時に、子供達のメンタルが成長していくことと同じだな、ということです。

 

短いフレーズをつなげて曲として弾くのは、最後まで集中を切らさないことが必要です。

 

間違えないで弾くことも、集中を切らさないでいることができるか、できないかです。

 

それを、3歳からやるわけですから、ピアノを習うことは、本当にすごい脳トレーニングだなぁ、としみじみ感じます。

 

子供たちは、始めのうちは、たぶんその見えない重圧を無意識で感じて、じっとピアノの前に座ってはいられません。それから、「トイレに行きたい。」と言いだしたりします。

初めのうち、トイレに行きたいという子は何人もいますね。

 

そんな時は、本人が緊張しているのだな、と思います。「行っておいで。」と促します。

 

私がどんなにニコニコしていても、子供は自分の世界でピアノを弾くということに緊張するのだと思います。真剣に向き合うと、人間緊張するものですよね。

 

そんな子供たちですが、だんだんとメンタルが育っていきます。弾けるようになってきて、自信がついてきます。

 

私が一人一人に対して指導する時に注意するのは、

 

本人がちゃんとピアノと向き合っているかどうかです。

 

どれくらい弾けるかは、一人一人違います。あんまり練習しなくても、パッと弾ける子もいるし、少しずつゆっくりな子もいます。

 

一人一人ペースが違うので、どれくらい弾けるは基準ではありません。

 

パッと出来ても、本人が努力をしてないようなら、少しずつハードルを上げます。

出来なくても、本人が一生懸命努力していれば、私は「よくがんばってるね。」と褒めます。

 

結局、コツコツとした努力が必要なんですね。

本当に積み重ねなんです。

 

褒められるとみんなうれしい。

できるようになればみんなうれしい。

 

私もみんなの笑顔が見られて本当にうれしい。

 

ピアノを習うって、本当にいいことだなーと思います。